人工授精とは?タイミング法との違い【運動精子数】【排卵誘発剤】

人工授精とは

人工授精とは、

卵子の発育、排卵に合わせて子宮内に精子調整された精子を注入することです。

*精子調整とは・・・

精液の中にある白血球の死骸や死んだ精子などのゴミを取り除き、

元気で動きの良い精子のみを濃縮する方法です。

↓詳しくはこちらをご覧下さい。↓

タイミング法との違い

精子調整がある点

タイミング法の場合には、

精液がそのまま膣から入っていくわけですので、

死んだ精子やその他のゴミが含まれます。

また、精液には、

受精できないような動きや、形の精子も含まれますが、

精子調整を行った後には、

動きと形の良い精子の集め、濃縮した精液となります。

そのため、生きている精子の量が基準値よりやや少ない方、

運動精子が基準値よりもやや少ない方には、

タイミング法よりも人工授精がおすすめとなります。

具体的に、

運動精子数6000万以上ならば、

タイミング法から試して良いと思います。

運動精子数6000万をきるようならば、

自然妊娠・タイミング法での妊娠は難しくなってきます。

(絶対に妊娠しないわけではありません。)

(これらは、運動精子数のみを見た場合の話になります。)

2000万〜6000万であれば、

人工授精が良いでしょう。

精子が子宮頸管を通らない(子宮頸管粘液が関係なくなる)

タイミング法の場合、

膣から精液が入っていき、

次に子宮頸管を通過します。

この時、子宮頸管粘液が少なかったり

水のようにサラサラとしていなかったり

酸性からアルカリ性に変わっていない場合には、

子宮頸管粘液が不良という診断になります。

なぜ、不良の扱いになるかというと、

子宮頸管粘液が少ない・水っぽくない場合には、

精子が子宮の方に登っていくことができなくなり、

受精場所(卵管)まで到達できない可能性が高まる為です。

また、子宮頸管粘液は普段、

雑菌を侵入させないように酸性です。

排卵付近には、精子を侵入させるように、

アルカリ性に変わります。

子宮頸管粘液が酸性のままの場合には、

精子を殺してしまいます。

そのため、排卵付近に酸性のままの場合には、

子宮頸管粘液が不良となります。

子宮頸管粘液が不良と判断された場合には、

タイミング法よりも人工授精が適しています。

妊娠率が上がる

単純に、タイミング法よりも人工授精の方が、

一般的に妊娠率が高いです。

運動精子数が問題なくても、

子宮頸管粘液が良好でも、

妊娠率は、基本的に人工授精の方が高くなります。

精子調整をして、

カテーテル(管)を使って確実に子宮内に、

濃縮された綺麗な運動精子を戻す為です。

タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精という流れが、

「ステップアップ」と呼ばれるのは、

それぞれ順に、妊娠へ向けての病院側が出来るお手伝いの範囲が広がり、

それだけ妊娠率が高くなる為です。

人口受精の種類

人工授精には、

排卵誘発剤という薬を使うか・使わないか、

また、薬を使う場合は、何の薬をどう使うか、

これらの選択により、

主に、妊娠率・体への負担(副作用の有無)が変わります

大まかにわけて、

排卵誘発剤を一切使用しない(自然周期の)人工授精、

飲み薬の排卵誘発剤のみを使った人工授精、

飲み薬の排卵誘発剤+注射の排卵誘発剤、もしくは、注射の排卵誘発剤のみを使った人工授精

この3パターンに分かれます。

人工授精の妊娠率について、また別のページに書きます。

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました