チョコレート嚢胞とは
チョコレート嚢胞(チョコレートのうほう)とは、
子宮内膜症のひとつです。
子宮内膜症とは、子宮の内腔以外に、
子宮内膜が出来てしまう事です。
チョコレート嚢胞は、
子宮内膜が卵巣に出来てしまう状態です。
子宮内膜症の方の17〜44%に、
チョコレート嚢胞の合併があるとされてます。
(ごく軽症なチョコレート嚢胞も含みます。)
チョコレート嚢胞の症状
生理痛、不正出血、お腹の痛み、過多月経など。
*過多月経・・・生理痛がひどく、
出血が多く貧血状態になる事です。
酷くなってくると、
生理中でなくてもお腹が痛くなってきます。
チョコレート嚢胞の検査
・エコー検査(超音波検査)
・血液検査(腫瘍マーカーCA125)
この2つで大体わかります。
さらに子宮鏡検査で、
子宮内膜症によって子宮内腔(子宮の内側)の変形がないか見ます。
CA125の基準値と診断
チョコレート嚢胞を含む、
子宮内膜症が疑われる場合には、
腫瘍マーカーの1つである、
「CA125」を見ます。
●9以下・・・心配ないです。
●10〜35・・・生理痛などの自覚症状があれば、
まず間違いなく子宮内膜症です。
●35を超える・・・まず間違いなく子宮内膜症です。
チョコレート嚢胞の治療
大きく分けると、
手術と、薬の服用の2つに分かれます。
ただし、薬の内服での治療は、妊活は出きません。
薬の名前で言うと、「ディナゲスト」「ジエノゲスト」が有名です。
チョコレート嚢胞の手術については、
他のページに詳しく書こうと思います。
手術も、妊娠を望む方には、手術は優先しません。
妊娠・出産を望む方の場合、
経過観察、
つまり、
様子見とすることが基本的です。
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