ＡＭＨとは【ホルモン値】【卵巣機能】

ＡＭＨとは

ＡＭＨとは、

抗ミュラー管ホルモンや、

アンチミュラー管ホルモンなどとも呼びます。

体の中の卵子の残り数の指標となるホルモンです。

男性にもＡＭＨホルモン自体はあります。

人生の卵子の数は決まっている

実は、ヒトは生まれてきた時に、

卵子の数が決まっています。

多少の個人差はあります。

卵子の細胞は、

生まれたばかりの時は多くあっても、

年齢を重ねると徐々に減っていき、

いずれは閉経となります。

閉経の平均年齢は？

日本女性の閉経の平均年齢は、

約５０歳です。

（日本産科婦人科学会HPより）

ただ、平均より早く、

４０代で閉経する方や、

もっと早くに閉経する方もいらっしゃいます。

早くに閉経してしまうことを、

早発閉経と言います。

何歳で閉経したら、早発閉経？

早発閉経の年齢の定義は、

日本産科婦人科学会によると、

４３歳未満の閉経であり、

日本内分泌学会によると、

４０歳未満での閉経、

としています。

ＡＭＨが減る要因

基本的には、

年齢を重ねるとともに徐々に減少します。

しかし、

そのほかの状況でも減ることがあり、

場合によっては急激に減る事もあります。

例えば、

抗がん剤やホルモン剤などの一部薬剤の使用、

放射線治療、

交通事故や怪我、手術などによって、

ＡＭＨが減少する事があります。

ですから、例えば、

小児がんの場合などは、

先に卵子をとって凍結保存するという事もあります。

ＡＭＨが基準より高い

ＡＭＨは、

「高ければ高いほど良い」

というわけではありません。

多嚢胞性卵巣症候群(PCO,PCOS)などの婦人科の病気がある事が懸念されます。

特に、ＡＭＨが８以上の場合には多嚢胞性卵巣が疑われます。

何か病気があるかどうかの診断には、

そのほかの検査が必要です。