不育症とは
繰り返される流産のこと。
胎嚢確認後の流産を指していて、
化学流産は不育症には入らないです。
そのため、化学流産の対策や治療と、
不育症の対策や治療は分けて考えた方が良いです。
習慣流産・反復流産と不育症の違い
習慣流産・・・2回繰り返される胎嚢確認後の流産。
反復流産・・・3回以上繰り返される胎嚢確認後の流産。
不育症は、主に2回以上の胎嚢確認後の流産の事を言いますから、
不育症と習慣流産・反復流産に、
大きな違いはないと思って良いでしょう。
実際に分けて使うことはそうないです。
不育症の要因
不育症の要因は、4つに分類されます。
1、子宮の要因
2、染色体の要因
3、内分泌の異常(ホルモン値)
4、自己抗体
1、子宮の要因
子宮筋腫(特に子宮粘膜下筋腫)、子宮内膜ポリープ、などがある場合は、
着床の阻害となったり、
流産や早産の原因に繋がる事もあります。
2、染色体の要因
2回以上、胎嚢確認後の流産をしたカップルの約5%に染色体異常があると言われています。
特に、不育症の診断を受けた場合には、
男女ともに受けた方が良い検査です。
夫婦染色体検査と呼ばれる事が多く、保険診療です。
3、内分泌の異常
体内では、
色々なホルモンがバランス良く働いています。
しかし、これらのホルモンに異常があると、
流産・早産が起こりやすくなる事もあります。
例えば、甲状腺ホルモン、プロラクチン、インスリンなどです。
血液検査で測定が可能です。
4、自己抗体
お腹の赤ちゃんを他人だと間違って判断してしまい、
抗体が作られてしまう事があります。
・第XⅡ因子
<病名:抗リン脂質抗体症候群>
・LAC
・抗β2ーGPI
・抗カルジオリピン抗体IgM
・抗カルジオリピン抗体IgG
など
※各要因の検査方法や、診断、治療については、
また別のページで詳しく書こうと思います。
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