不育症検査について【流産】【稽留流産】

不育症とは? 不育症の要因は?

不育症とは、胎嚢確認後の流産を繰り返す状態の事を言います。

不育症の要因は4つあり、

子宮の要因、

染色体の要因、

内分泌の異常、

自己抗体、

というように分けられます。

詳しくはこちらをご覧下さい。

不育症検査について

1、子宮の要因の検査

子宮鏡検査、子宮卵管造影検査となります。

これらの検査で、

子宮粘膜下筋腫や子宮ポリープ、

子宮の形の異常など、

流産・早産に繋がり得る要因を確認します。

子宮鏡検査については以下をご覧下さい。

↓子宮卵管造影検査については以下をご覧下さい。

2、染色体検査

血液検査で検査が可能です。

また、保険診療で検査可能です。

日常生活には支障がないけれど、

妊娠・出産となると、

良くない影響がある、支障が出る、

という染色体の異常が認められる方もいらっしゃいます。

特に、流産歴のある方や、

不育症の診断を受けた方は、

男女ともに検査を受けましょう。

3、内分泌の検査

内分泌の異常については、

血液検査で調べる事が可能です。

例えば、甲状腺に関するホルモンは流産に関係してきます。

TSHや、Free T4を見ます。

母乳を分泌させる働きのあるホルモンであるプロラクチンについても、

高すぎると高プロラクチン血症と呼ばれ、

流産の原因になり得ます。

また、血糖値を下げる働きのホルモンである、

インスリンも流産に関係します。

4、自己抗体の検査

お腹の中にいる赤ちゃんを身体が他人と間違って判断してしまい、

体内で抗体が作られてしまう事があります。

自己抗体は、血液検査で検査が可能です。

〔第XⅡ因子〕

血液検査で第XⅡ因子が陽性となった場合、

初期の流産(妊娠12週未満)の流産の確率が上がります。

〔抗リン脂質抗体症候群〕

血液検査で以下の抗体が陽性となった場合には、

抗リン脂質抗体症候群の診断となります。

・抗カルジオリピン抗体IgM

・抗カルジオリピン抗体IgG

・抗カルジオリピン抗体β2ーGPI

・LAC

妊娠中全体の期間を通して、流産・早産・死産しやすい病態です。

〔プロテインS欠乏症〕

脳梗塞など全身的に血栓が出来やすく、

流産もしやすいです。

プロテインS欠乏症の方は非常に少なく、

ごくごく稀な疾患です。

予備的・補助的な検査

その他、予備的な検査や補助的な検査

・抗核抗体

・NK細胞活性

・プロテインC活性

・アンチトロンビン3

コメント

  1. […] […]

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